「ヤメテください」とおっしゃってください。

暑い夏だった。

在宅で仕事をする時間が長くて、エアコンのない自宅は身の置き場もないほどだった。

ようやく秋の気配が訪れて、落ち着きを取り戻したので、ブログを書くこととしよう。

先日会社で、Webのハラスメント講座を受講した。

昭和から平成、令和へと移り変わり、社会の風潮も相当変化した。

昔の常識が今の非常識になっている。

会社組織では暗黙の掟が存在しており、昔の部下達は上司達から否応なく時代遅れのモラルを押し付けられてきた。令和になった今でもその傾向はある。

しかしそれが今、急速に転換期を迎えている。

良かれと思って云った言葉がおせっかい、パワハラと受け取られる。

それでも何となくそんなものだでうやむやに通ってきた時代は長く続いてきたけれど、今は逆に訴えられる時代となった。

受講して、自分の行為、言動はハラスメントに該当するらしいと思った。

気の弱い若い奴には、一言いいたくなるのだ。しっかりしろ、と。

こちらとしては、コミュニケーションの一環の意味合いもある。

年上から年下へのハラスメントは、自覚がないのがほとんどだという。

私の場合もまさにそれにあてはまる。

少々きついことを言われたからと、いちいち傷ついていたのでは、生きてゆけまい。

何も言えなくなる社会は、ますます人間関係が希薄になるだろう。

上っ面だけの付き合いで、人生の深淵は覗けないのだ。

様々な面倒や不快な出来事があるからこそ、芸術や文学が尊いのだ。

人生とは、すべてが幻想であると気づくためのゲームなのではあるまいか。

そのうち、だれに何を言われようが、もろともしなくなる自分になれる、そう思うと楽しみではないか。

もし、私にハラスメントをされたと思う方がおられるなら、「ヤメテください」とおっしゃっていただければよいのであります。

さすれば、二度と近づきませんから。