小樽
夏休みが3日間残っていたので、シルバーウィークに合わせて纏まった休みを取った。
久しぶりにブラっと小樽まで出かけた。
独りで小樽に来るのは何年ぶりだろう。
回転ずしを鱈腹食べ、ガラス細工の店を覗いてみることにした。
トンボ玉や鈴のストラップが欲しかったついでに、色々店を見て回る。
昔と代わり映えのしない品物ばかりが店頭に並ぶ。
小樽に何の関係もない小物を売る店がどさくさに紛れて軒を並べているが、
このご時世、その内の何件かは閉店しているようだった。
平日とは言え閑散とした商店街。
小樽は時代に取り残され、すっかり錆びれた街になっていた。
観光地小樽の名前に胡坐をかいて、安穏として生き残る努力もせず、埋没していく街。
街も人も、時代の流れとともに否応なく淘汰されていくその大きな転換期に今、
私も生きているのだ。
これからどうやって私は生きていくのだろう。
自分という素材を活かすために、私は何をすべきなのだろう。
耳を澄ませて自分の声を聴いてみても、なんの応えも帰ってはこない。